縁起が悪いはウソ!?風水でわかる北枕のベストな寝方
「北枕は縁起が悪い」とよく言われます。しかし、風水的には北を向いて寝ることはベストな寝方です。
風水では、睡眠は次の日に向けてパワーを蓄える大切な時間と考えます。枕の向きによって気の流れが変わりますが、とりわけ北枕は総合的に運気をアップできる方角とされます。
枕の向きに加えて運気を左右するものが、寝室の方角やファブリックのカラー、インテリアなどです。方角に合わないコーディネートをしたり、ベッドの周りを散らかしたりすると、マイナスの気を吸収して運を逃してしまいます。
ここでは、風水の観点から見た北枕や、幸運を引き寄せる寝室のインテリアについてお伝えします。

1. 「北枕は縁起が悪い」はウソ!?
1-1. 北枕はなぜ縁起が悪いと言われるのか
北枕は縁起が悪いと言われる理由は、お釈迦さまが亡くなったときに頭を北の方角に向けていた言い伝えがあったためです。
そこから死者の頭を北にして寝かせる風習が生まれ、「生きている人が北枕で寝ることは縁起が悪い」と言われるようになりました。
他にも、昔の貴族は北枕で寝ていたために、庶民に真似をされないよう縁起が悪いことにしたという説もあります。
1-2. 風水の観点から見る北枕
風水の観点から見ると、北枕は全ての方角の中で一番いい寝方です。
風水では、寝ている間は頭から気が流れ込むと考えられています。北は気が流れてくる方角で、北枕にするといい気の流れを吸収しやすくなります。
また、風水学では寝室と北はどちらも「水の気」を持つ方角とされ、気の流れがスムーズになります。「水の気」は頭を冷やして足を温めるため、ゆっくりと眠ることができるとも言われます。
1-3. 科学的に見る北枕
北枕は科学的にもよく眠れる方角と言えます。
日本で家を建てる場合、南に大きな窓を置いてなるべく多く光を室内に取り込めるように設計します。そのため北枕で寝ると、窓からの強い日差しや冷たいすきま風に眠りを妨げられることがありません。
一説では、北枕は磁場によって血行の流れが良くなり、良質な睡眠を生むとも言われます。磁気の健康グッズがあるように、人間の体は磁場の影響を受けやすいものです。
北半球に位置する日本では磁場の流れが北から南に流れているため、この流れに体の向きを合わせると、疲れが取れやすいとされています。
2. 北枕で風水的にアップする運気
2-1. 北枕風水|金運
風水的に、北枕は金運アップに効果が大きいと言われます。
寝室は「水の気」をもつ方角で、水は財産を蓄える場所です。北枕をすることで、プラスの気をスムーズに体内に吸収できるため、心身が整い仕事がはかどります。
枕の近くに財布や通帳、宝くじを置いてみるのもいいでしょう。
2-2. 北枕風水|子宝運
風水では、北の方角は子宝運や家庭運をアップさせるとされます。
北は「受胎」の象徴で、人の誕生に深く関わる方角です。さらに運気を上げたい方は、加湿器や水槽など水に関するものや、赤い実のつく植物を飾ると効果的です。
2-3. 北枕風水|恋愛運
北枕は恋愛運アップも期待できます。
北枕により体内の気の循環が活発に行われると、性格が穏やかで魅力的になって、人間関係が円滑になると言われます。
寝室の西にピンクや赤色の花やパワーストーンを飾ると、さらに効果がアップします。
反対に、風水ではぬいぐるみやドライフラワー、アンティーク品はマイナスの気を集めるとされるため置かないようにしましょう。
3. 風水的にいい眠り方
3-1. 風水|枕の向き
北枕の次におすすめの向きは「東枕」です。
東枕をすると寝室にさわやかで若々しい気が流れます。朝の目覚めがよく、新しいことにチャレンジする意欲が湧いてくる方角で、特に若い人におすすめです。遮光のカーテンは避けて、朝日をたっぷり部屋に取り込むようにしましょう。
次にいい方角は「西枕」です。西枕は不眠の人や、落ち着いて眠りたい人に向いています。丸みを帯びた時計や、柔らかい雰囲気の小物を置くと、気のバランスを整えることができます。
3-2. 風水|寝室の方角、位置、レイアウト
北に位置する寝室
北は「水の気」をもつ冷えやすい場所です。カーペットやラグで、意識的に足もとをあたためましょう。
ベッドは入り口に頭が向かないように配置して、壁と離さずぴったりとくっつけます。隙間があると、気が強く流れすぎて熟睡できなくなります。
東に位置する寝室
東は「木の気」をもつため、木製の家具と相性抜群です。
気の流れを乱すテレビやパソコン、スマートフォンなどの電化製品は寝室に持ち込まないようにしましょう。
南に位置する寝室
南は「火の気」をもち、寝室には少し華やかすぎる方角です。
ベッドの側に観葉植物を置いてリラックスできる空間をつくりましょう。
西に位置する寝室
西は「金の気」をもち、大人の落ち着いた寝室になります。
西の寝室にジュエリーボックスを置くと運気をアップさせることができます。
3-3. 風水|ベッドか布団か
風水の観点では、ベッドと布団のどちらで寝ても問題ありません。
ベッドの場合、材質は自然のパワーを吸収できる木製が一番いいでしょう。ベッドのサイズはゆったり眠れるものが吉ですが、部屋に対して大きすぎるものは避けましょう。
布団の場合、床に近くなる分、埃と冷えに注意する必要があります。フローリングには直接布団を敷かずに、マットレスを使いましょう。
畳はプラスの気が流れるため、直接布団を敷いても問題ありません。
3-4. 風水|ファブリックの色、素材、替える頻度
方角別におすすめのファブリックの色をご紹介します。北はピンク・グリーン、東はブルー・水色、西はホワイト・ベージュ、南はアイボリー・イエローが相性がいいとされます。
寝室は「陰の気」が強く、落ち着いたトーンの色がなじみますが、黒やグレーは運気を落としてしまうため避けましょう。
直接肌に触れる寝具は、オーガニックコットンなどの天然素材が吉です。寝てる人間の「水の気」と、天然素材の「木の気」の組み合わせが、良質な睡眠に導いてくれます。
また、寝具にはマイナスの気を防いでプラスの気を吸収する力があります。カバーやシーツは3日に1度は取り替えて、心地いい状態を保ちましょう。
3-5. 風水|カーテンの色、素材、開け閉め
カーテンの色はファブリックの色とケンカをしない、空間になじむ色を選びます。
柄物をカーテンか寝具のどちらかに取り入れると、部屋の陰・陽のバランスを整えることができます。
カーテンはプラスの気が外に逃げないように必ず二重にして、厚手のものとレースのものをかけましょう。
朝起きたら、まずカーテンと窓を開けて換気をします。夜は暗くなる前にカーテンを閉めると吉です。
3-6. 風水|インテリア
風水的に寝室におすすめのインテリアは、水を連想させるブルー系の雑貨や水玉模様のクッションなどです。
浜辺の写真や魚のイラストを壁に飾ってもいいでしょう。水のパワーを寝室いっぱいに満たすことで、心からリラックスできる空間になります。
また、寝室に鏡を置くときは、寝ている姿が映らない位置にしましょう。寝姿が映ると、運気が鏡の中の自分に吸収されてしまいます。鏡の場所を変えられない場合は、布で覆って鏡を隠しても効果があります。
3-7. 風水|眠り方(照明をつけるか消すか、など)
眠るときは、照明を消して気を整えましょう。
真っ暗が不安な方は、枕元に優しい光のランプをつけてもいいです。
寝る時間は23時から1時(子の刻)、起きる時間は5時から7時(卯の刻)がいいとされます。体が本来持っているリズムで眠ることで、しっかりとパワーをチャージしていい運気を引き寄せましょう。
おわりに
風水的に運気を上げるには、枕の向きや寝室のインテリアが大切なことがおわかりいただけたでしょうか。
一番大切なことは、あなたが心地いいと感じる空間でリラックスして眠ることです。
「病気ではないのに体が重い」とお悩みの人は、風水の力を借りて幸運を引き寄せられる寝室づくりを始めてみましょう。