科学的にも証明済み!「瞑想」の驚くべき効果とは
世界的に成功している有名人の中には、瞑想を日常的に行っていた人も多くいます。
彼らが大きな成功を成し得た理由は、本人の才能や努力もありますが、瞑想をしていたこともその1つではないかと考えられています。瞑想は科学的にもさまざまな効果が証明されており、これらの効果が彼らを成功に導いたと言われています。
では瞑想にはどのような効果があるでしょうか?
ここでは、瞑想の効果や科学的なメカニズムについて、ご紹介します。

1.瞑想の驚くべき3つの効果
瞑想にはさまざまな効果があります。ここでは一般的な瞑想の効果を3つ、ご紹介します。
1-1.ストレスが軽減する
瞑想をするとストレスが軽減すると言われています。
アメリカの大学では瞑想に関する研究が積極的に行われており、どの研究でも「ストレスが軽減する」という結果が出ました。瞑想をすることによって、遺伝子や分子レベルで体に変化が起こり、その変化がストレスを軽減させるとしています。アメリカや南米では子どもたちのストレス減少にも効果があると、毎日瞑想を取り入れている学校も多くあります。
また瞑想をすることによって、ストレスを感じたときに分泌されるホルモンが減少したり、自律神経が整ったりという効果があります。これによってストレスを感じにくくなります。乳がんなどのがん治療で発生するストレスを軽減させた、戦争難民をストレス障害から解放したという研究結果もあります。
1-2.集中力が高まる
瞑想は集中力を高めてくれます。
集中力が高まることによって、仕事の生産性が上がり、クリエイティブな発想も生まれやすくなります。
瞑想を行うと体が常にリラックスした状態になるため、今まで見落としていたことや、ほんの小さなことに気付く余裕ができます。これによって直感が研ぎ澄まされ、有用な情報やチャンスに気付きやすくなります。
こうしたことから、瞑想を行うと偶然が増えると言われています。ビジネスチャンスを掴んだり、欲しいものが手に入ったり「ラッキー」と思えることが次々に起こります。これは瞑想によって今までチャンスと思えなかったものを、チャンスと気付けるようになったためと言えるでしょう。
1-3.病気の予防や回復に繋がる
瞑想は病気の予防や回復にも繋がります。
特に高血圧やガンなどの現代人に多い病気は、交感神経が優位になることで引き起こされます。瞑想でリラックスし副交感神経優位に戻すことによって、これらの病気のリスクを軽減します。
また瞑想は精神疾患にも効果的と言われています。精神疾患治療に瞑想を取り入れたところ、症状が緩和されたり回復したりする傾向が見られたという研究結果があります。
2.瞑想で成功をつかんだ実例
瞑想で成功をつかんだ実例は多くあります。ここでは主に2つの成功事例をご紹介します。
2-1.最先端企業のクリエイティブな発想は瞑想から生まれていた?
世界的に知られているある最先端企業のクリエイティブな発想は、瞑想から生まれているとされています。
この会社には10年以上社員向けに提供している瞑想プログラムがあります。今まで5000人以上が受講し、常に多くの受講待ちが発生している人気のプログラムです。
瞑想によって仕事の生産性を高めるだけでなく、人間関係や仕事の難局を乗り越える力が身に付きます。現在ではこの企業だけでなく、世界的最先端企業が次々と社員向けのプログラムに瞑想を取り入れています。
2-2.貧困で荒れた子どもたちを救った瞑想
瞑想は貧困で荒れた子どもたちも救っています。
アメリカの首都・ワシントンの貧困地区にある学校では、90年代半ば、子どもが銃で撃たれて血だらけで学校に転がり込んできたり、殺された子どもの葬儀に出たりすることが日常茶飯事でした。学校はとにかく荒れており、校長はそれに頭を悩ませていたと言います。
そんなときに校長が出会ったものが瞑想でした。校長はそれから子どもと教師に毎日2回20分の瞑想をさせました。すると争いごとが減り、子どもたちの成績も上がってきました。以前荒れていた生徒は、喧嘩を売られても殴ることがなくなりました。「瞑想がストレスを軽減させ、子どもたちの学習意欲を上げる」として、現在アメリカでは多くの学校で瞑想が取り入れられています。
3.瞑想のメカニズム
では瞑想がこのような効果を生み出せる理由とは何でしょうか?
以前は宗教的なイメージのあった瞑想ですが、現在そのメカニズムが科学的に証明されています。主なものを3つ挙げます
3-1.自律神経のバランスが整う
瞑想を行うと自律神経のバランスが整うと言われています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は緊張したときに活発になる神経で、副交感神経はリラックスしているときに活発になる神経です。
ストレスの多い現代人は、交感神経が優位になっていることが多いです。交感神経が優位になっていると、ストレスや不安を感じやすくなります。
しかし瞑想を行ってリラックスすると副交感神経が優位になり、心拍数や呼吸が落ち着き、免疫力や消化機能もアップします。
つまり副交感神経が優位のときの方が、人は健康を保ちやすいということです。瞑想を行って副交感神経を優位にすることで、ストレスを感じにくくなるだけでなく、健康でいられるようになります。
3-2.脳を成長させる
瞑想には脳を成長させる作用があるとされています。
以前は大人になると脳は成長しないと言われていましたが、実際には訓練を積むことで、脳の一部を成長させたり体積が減ることを抑制したりする効果があることがわかっています。
ある大学で瞑想を長年続けている人の脳を調べた結果、前頭前皮質の一部と島皮質が通常よりも大きくなっていました。この場所は注意や感覚情報の処理を行う部分で、瞑想を行うことによって、注意力や感覚が鈍くなっていくことを抑制できるのではないかと示唆されています。
また脳には不安を感じる扁桃体という部分があります。瞑想を続けている人の中には、この部分が通常より小さい人もいました。
3-3.遺伝子に影響を与える
瞑想は遺伝子レベルで体に影響を与えます。
アメリカの大学の研究では、瞑想を行うことによってストレス遺伝子が発生することを抑える効果があるとの結果が出ています。
実験では瞑想をしているグループと、静かだが瞑想をしていないグループに分け、8時間後に遺伝子にどのような変化があるかを調べました。瞑想をしていないグループは特に変化はありませんでしたが、瞑想をしていたグループは炎症や痛みを鎮める遺伝子に変化があり、それによってストレスから素早く回復しました。この研究によって、瞑想がストレス解消になることは、遺伝子に変化があるためとわかりました。
4.瞑想をするときの注意点
瞑想はやりすぎないように注意が必要です。
前述のように瞑想をするとプラスの効果がありますが、特別な体験をすることもあります。手先がピリピリしたり幻覚が見えたりとさまざまですが、こうした経験をすることによって、瞑想に浸ってしまうようになります。そうなると1日中瞑想をするようになり、瞑想で疲れがたまっていまいます。これでは本末転倒です。
瞑想に入り浸りすぎると、現実と瞑想の区別がつかなくなることもあります。瞑想は自分自身を高めることが目的です。目的を見失わないよう、瞑想は1日に3回までとしておきましょう。
5.まとめ
瞑想は科学的に効果があることが証明されています。
仕事の生産性や人間関係を向上させるために、取り入れてみてはいかがでしょうか?