遠距離の恋人と円満に別れたいときのベストな方法
遠距離恋愛の難しさは、距離が離れることですれちがいが増え、お互いの心も離れやすくなってしまうことにあると言われています。
ずっとこのまま遠距離を続けるのは辛い、価値観が変わってしまって、もう今の相手とは一緒にいられない…残念ではありますが、そういった心変わりも恋愛なら当然あることです。
今回は、遠距離恋愛中で別れを考えている方向けに、なるべく円満にトラブルなく別れを迎えるための方法について解説します。

1.遠距離の恋人と上手に別れる方法
1-1.電話?メール?会いに行く?
遠距離恋愛であれば、ほとんどの連絡は電話かメールなどでしていることでしょう。
別れ話は電話やメールでしていいものでしょうか。
最終的な別れ話は、あなたから相手に会いに行って直接伝えるほうがトラブルなく進めやすくなります。別れ話はこじれやすく、相手の反応を見ながら慎重に伝えたいためです。
相手を呼ばず、自分から会いに行きましょう。相手を自分の家に呼ぶと、「居座り」によって別れ話を切り上げるのが難しくなるためです。相手の家の近く、どこか別のお店などで伝え、すぐに帰るのがベストです。会いに行くのは別れ話のためだけにし、どんなに求められても「別れる前の最後のデート、最後のセックス」は絶対にしてはいけません。
ただし、別れ話をすることによってあなたの身に危険が及ぶような相手の場合は、直接会わずにメールなどで伝え、その後の引っ越しなども検討しましょう。
1-2.本当の理由は言う?言わない?
別れたいのには、当然ながら理由があります。
別れ話をするとき、本当の理由を自分から伝えたいこともあれば、相手がどうしても知りたいこともあるでしょう。
結論としては、本当の理由は言うべきではありません。
「別れたい」「別れたくない」という気持ちがぶつかるとき、相手の理解やお互いの納得はすでに不可能になっています。それで修復が可能であれば、そもそも別れようという話にならないためです。
たとえ相手に求められて本音を伝えたとしても、「○○だから別れたい」を「それが解決すれば別れない」に発展させていくと、最後は相手の人格を否定することになってしまいます。
本音は、恋愛中の二人が絆を強めるためのものです。別れて他人どうしになるのであれば、もう本音をぶつけあうことはなくなります。自分から別れを告げるのであれば、これから他人になろうとしている相手への適切な接し方として「別れ際に本音をぶつける」といった失礼な行為はするべきではありません。
1-3.自然消滅はアリ?
遠距離恋愛はもともと自然消滅しやすいものです。
自分からの連絡や相手への返信を徐々に遅らせ、回数を減らしていくことで相手に別れが近いことを伝えるのは無理のないやりかたです。
完全な自然消滅ができるかは相手次第になりますが、相手に別れる意志がない場合は、やはり直接言葉で伝えるほうが、後々のトラブルを招きにくくなります。
2.ここが肝心!別れたあとの注意点
2-1.SNSの投稿には要注意
SNSへの日常の投稿には充分に気をつけましょう。
SNS投稿は親しい人を通じてシェアされます。恋人同士であれば、たいてい友人関係もどこかしら「かぶって」いるのではないでしょうか。たとえ直接の繋がりを切ったとしても、友人のシェアを経由して、相手のタイムラインに自分の情報が載ることは充分にありえます。
そのとき、別れる際に伝えた言葉とあまりにも矛盾する投稿内容であると、相手や友人の不信感を煽り、人間関係のトラブルに発展しやすくなるでしょう。別れた直後は陽気な投稿を控える、別れ話の際にあまりにも本音と違うことを相手に伝えないといった誠意ある対応で、後に禍根を残すようなトラブルは避けましょう。
2-2.友人たちへの説明
親しい共通の友人がいる場合は、別れによって友人たちに気を使わせてしまう可能性もあります。
皆への気遣いとして、別れたことは伝えましょう。
その際、別れた理由や別れの経緯についてはあまり語らないほうが良いでしょう。たとえ相手が自分のことを悪く言っていても、それに対抗するような言葉は控えたほうが無難です。振られた側が被害者のように振る舞うのは、ある意味仕方のないことです。
悪者になりたくない気持ちが先走って、相手を貶めるような事は言わないようにしましょう。
3.先輩に学ぶ!別れをこじらせた体験談
3-1.恨まれたくなくて泥沼化(20代男性)
大学時代から6年間付き合っていた彼女と3年間遠距離恋愛をしていました。
家庭的な彼女で、よく尽くしてくれて、彼女は自分と結婚するつもりでいたようなのですが…。自分のなかで理想の大人像みたいなものがはっきりしてくるうちに、いまの彼女とは結婚しないのだろうな、と思ったのです。ちょうど仕事も面白くなってきたタイミングでした。海外転勤のチャンスももらえ、パワフルに働く女性に憧れるような気持ちもありました。
それで彼女に別れ話をしたのですが、「仕事に集中したい」と伝えても「あなたを支えたい」とか「家で待っていたい」と言われ、全く納得してくれません。
「メールが重い」と言うと「回数を減らす」「返信はしなくてもいい」「俺のことばかり気にしないでほしい」と言っても「そうするから別れないで」と返してきます。ついには「最後に一度でいいから…」とすがりつかれて、ついセックスをしてしまいました。
好みが変わった、きみはもう好みじゃない、というようなことをうまく伝えられず、ズルズルと何ヶ月も別れられずにいるうちに、相手が浮気(?)をしていることが分かり、それできっぱり連絡を絶ちました。
別れるまでの数ヶ月間は地獄のようでした。何を言っても言葉が通じない、泣いてばかりの相手と何時間も電話するのは、本当に辛かったです。
しかも浮気相手というのが、自分の地元の友人というひどいオチです。
3-2.相手がストーカーに!(30代男性)
もともと束縛の強い彼女で、ちょっと困っていたのですが、遠距離恋愛になってから更に寂しくなったのか、不安がるようになっていました。
付き合いを続けるのか迷い始めていたタイミングで相手が自分の携帯をこっそり見ているのを知ってしまい、完全に気持ちが冷めました。それで別れようと思うようになったのですが、束縛したがる彼女なので距離をとるのが大変でした。
メールや電話のやり取りを少しずつ減らしていったのですが、だんだん彼女が精神的に不安定になっていくのを感じて、怖かったです。実家の周りをうろうろして、自分の両親に挨拶に行ったりするなど、ちょっとストーカーみたいな行動もし始めていました。
それで、帰省に合わせて彼女に会い、彼女の家で別れ話をしたのですが、「うん、うん」とうつむいて素直に話を聞く彼女に内心ほっとしていたら…刺されました。彼女の家にあった果物ナイフです。
すぐに逃げて家族に助けを求め、救急で病院に行きました。傷は浅く、後遺症などもなかったのは不幸中の幸いです。
本当に怖くて、あれ以来女性と付きあおうという気持ちになれません。いまだに、女性の泣き顔を見るとゾッとしてしまいます。
3-3.友人関係がめちゃめちゃに!(20代女性)
サークル仲間から気が合うどうしで付き合い始めたのですが、遠距離になってからサークルとも疎遠になり、相手とも話が合わなくなってしまって、別れを切り出しました。
そうしたら、知らない間にサークルの間で彼が私のことをすごく悪く言っていて、わりと仲の良い友人まで私のことを誤解していることが発覚したのです。元カレの友人のSNS投稿が回ってきて、浮気症だとか、お金を使い込んだとか、色々ひどい嘘をつかれていることが分かりました。
信じられない!と思って、私は相手の言うことが嘘だということ、むしろお金にルーズなのは相手のほうだ…みたいな事を仲の良い仲間に伝えていたら、それがSNSで繋がるサークル以外の仲間にまで波及!友人関係がぐちゃぐちゃになってしまいました。今でも気まずくてサークルに顔を出せません。
4.おわりに
遠距離恋愛の恋人と別れる方法について解説しました。
いつまでも続けばいいと思って付き合い始めても、そううまく行かなくなってしまうのは、よくあることです。
悲しいことですが、別れを選ぶのであれば、せめて相手の心や周囲の人間関係に傷をつけないよう、なるべく円満に別れられるように模索してみましょう。
この記事が参考になれば幸いです。