引き寄せの法則はホントに効果ある? 心理学の観点から徹底リサーチ

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世の中には成功にたどり着ける人もいますが、道半ばにして諦めてしまう人もいます。

両者の違いはどこにあるのでしょうか?成功法則の一つである「引き寄せの法則」では、成功するか否かは全て本人の思考にかかっていると考えられています。

この「引き寄せの法則」は、単にスピリチュアルな現象を指しているのではありません。多くの成功者を分析して得られた成功哲学であり、心理学的にも脳機能学的にも説明することのできる法則なのです。

ここでは、「引き寄せの法則」がどのようなものであるのかについて、科学的根拠とともにご説明します。また、失敗するパターンや効果を上げる方法についてもご紹介しますので、実践に活用して下さい。

1.引き寄せの法則とは

1-1.引き寄せの法則

人の思考にはそれに似たものを引き寄せる性質があり、その結果として、人が考えていることがその人の現実となって起こるという法則のことです。

逆に言えば、誰もがそれぞれに経験している現実は本人が考えていることでしかなく、たとえ望んでいなくても、関心を向け続ければそれが現実化するということです。

引き寄せの法則の原点となる世界的ベストセラー「思考は現実化する」は、成功哲学の第一人者であるナポレオン・ヒルによって1928年に執筆され、体系化された成功哲学として世界中に広まりました。

引き寄せの法則を活用すれば、思い通りの未来を手に入れることも可能です。ポジティブな考えに満たされ続けることで、現実を幸せな方向に進めることができるのです。

しかし、ネガティブな考えにとらわれてしまえば、不幸を呼び寄せてしまうという怖さも持ち合わせています。

1-2.引き寄せの法則を体得していた成功者

多くの成功者達が、引き寄せの法則と同様の考えを持っていたという事実を、彼らが残した名言から読み取ることができます。

ナポレオン・ヒルが成功法則を体系化する以前から、歴史上の偉人たちは、自らの力で引き寄せの法則を体得し実践していたようです。

例えば、ナポレオン・ヒルに成功哲学の体系化を依頼した張本人であるアンドリュー・カーネギーは、貧しい移民から世界的な「鉄鋼王」と称されるほどの大富豪となった成功者ですが、「悪いことを考えながら良い結果を期待することはできない。良いことを考えて悪い結果を得ることはできない。」という名言を残しています。

また、20世紀を代表する理論物理学者アインシュタインの名言「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。」にも、引き寄せの法則と同様の考えが示されています。

他にもプラトンやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ガリレオなど、多くの偉人が引き寄せの法則を実践していたと言われています。

2.効果の心理学的メカニズム

2-1.カラーバス効果

引き寄せの法則を心理学的な観点から説明する現象として、カラーバス効果があります。

これは、意識しているものほど目に入ってきやすいという心の動きですが、日常的に経験されている人も多いと思います。例えば、その日のラッキーカラーが赤だと知ると、特に赤いものが目につくようになるのは、このカラーバス効果によるものです。

カラーバス効果によって目に入って来るものの中には、それまで見過ごしていたものも多いはずです。実際には、意識する前も後も同じように存在しているだけのものですが、意識することによって、まるで引き寄せたように感じられます。

カラーバス効果は、自分の叶えたい願望を意識することで、それを叶えるために必要な情報やチャンスに気づくという現象を起こします。今までは見逃してしまっていたチャンスに気づくことで、成功をつかむことができるのです。

2-2. 脳のフィルター機能RAS

引き寄せの法則は、脳機能の観点からも説明することができます。

脳の神経組織であるRASは、私達の五感を通して入ってくる膨大な情報の中から、自分にとって必要なものを拾い、必要でないものを遮断するフィルターとして機能しています。私たちは、このRASを通した世界を現実として認識し、遮断された情報については、存在していないかのように扱っています。存在しているにも関わらず、存在していないように扱われる情報はスコトーマ(心理的盲点)と呼ばれています。

そのため、目標や夢を明確に持つことによって、RASはその目標に必要な情報を認識させ、不必要な情報はスコトーマとなるように働きます。有益な情報のみに集中し、それに基づいて行動する人が目標達成に近づくことは必然性の高いことと言えるでしょう。

3.失敗する人の共通点

3-1.自分が幸せになる将来像を信じきれない

引き寄せの法則に失敗する原因として、自分が幸せになっているという将来像を心から信じきれていないことが挙げられます。

人には、頭でコントロールすることのできる顕在意識と、コントロールすることのできない潜在意識がありますが、潜在意識が占める割合は90%にも上ると考えられています。

そのため、いくら顕在意識で願いや将来像を思い描いているつもりでも、潜在意識にそれを否定するような感情があったのでは、ネガティブな現実を引き寄せてしまうのです。それどころか、顕在意識と潜在意識との間に存在する差が大きいほど葛藤が生まれ、心身の緊張や不安定につながってしまいます。

3-2.願いのベースに自己否定がある

願いごとのベースに自己や現状を否定するような感情が隠れている場合は、そのネガティブな感情がネガティブな現実を引き寄せてしまい、失敗してしまいます。

願いというものは、現在の自分が手にできていないものであるため、その裏側には自己や現状を否定するような感情が隠されていることが多いものです。

例えば、「お金がほしい」という願いのベースに「自分は貧乏だ」という認識があるケースです。このように現状をネガティブにとらえる感情に付きまとわれていたのでは、抜け出したいはずの貧乏という現実が引き寄せられてしまうため、注意が必要です。

3-3.願うことばかりに集中しすぎている

引き寄せの法則において願望を抱くことは大切ですが、そればかりに集中し続けていると、失敗の原因となることがあります。

「願うこと」に力を注いでいても「願っている状態」を現実化するだけで、願いが叶うという現実が引き寄せられることはありません。「願いが叶う」という現実を引き寄せるためには、「願いがすでに叶ったかのように感じること」が必要なのです。

そのため、まるで願いごとが叶った時のように、良い気分で感謝し続けることが大切です。

4.効果を格段に高める方法

4-1.ドリームリスト

引き寄せの法則の効果を高める方法として、自分の夢や目標を全て紙に書き出し、ドリームリストを作成することが挙げられます。可視化することで潜在意識に働きかけることができるのです。

リストを作る上では、現実的なことに縛られる必要はありません。自分には無限の可能性があると信じて、心からの希望を書き出していくことで、自分が設けた自分の限界を取り払うことができます。リストには、最低でも100個以上の目標が並ぶことが理想ですが、最初から無理に出そうとせず、思いついた時に書き留めましょう。

目標は自由に設定して構いませんが、書き方には注意が必要です。例えば、「英語を話せるようになりたい」という書き方では、今は英語を話せないというネガティブな意識に付きまとわれてしまいます。そのため、「英語を使いこなす」のように断定形で書くことが大切です。

4-2.自分への質問によって潜在意識に働きかける

検索機能を持つ潜在意識に質問を投げかけることにより、目標にフォーカスを合わせて現実化を促し、引き寄せの法則の効果を上げることができます。

例えば、「英語を使いこなす」という目標の場合には、「英語を使いこなすためにはどうすれば良いか?」と自問することで、その目標にフォーカスを当てます。質問をされると、潜在意識にある検索システムは、生まれてから蓄えてきた情報の中から答えを探そうとします。

答えはすぐに出る場合もあれば時間がかかる場合もあり、また明確な答えが出ないこともあります。

しかし、大切なことは質問によって目標にフォーカスを当て、潜在意識の検索システムにアクセスすることです。これにより、引き寄せの法則の効果を格段に上げることが可能です。

5.まとめ

引き寄せの法則についてご説明しました。

引き寄せの法則は心理学的な観点からも説明できる成功法則ですが、理解不足により失敗するケースが多いことも事実です。正しい方法を知り、効果を上げるためのテクニックを駆使することが成功のポイントです。

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